お不動さんでの豆まき

お不動さんでの豆まき

お不動さんでの豆まき

私の母は毎年、お不動さんの豆まきに行って袋入りの豆を頂いてくるのが恒例行事となっています。
なにがそんなにおもしろいのかなと冷ややかに思っていましたが、母が「おもしろいよ〜。一回くらい一緒に行こうよ」と勧めるのです。
一回くらいなら行こうかなという軽い気持ちで行ってきましたよ。

 

行った先は母が毎年行くお馴染のお不動さんです。
母の実家の近くなので、そこで遊んだりしましたからよく知ってはいましたが、豆まきは初めてです。

 

お不動さんでの豆まき

行ってみると既に沢山の人が待っていて、今始まるかとざわざわしていました。
読経が音楽のように流れる中、しばらく待っていると、どよめきの声が上がりました。

 

鬼です。赤鬼や青鬼が出てきて私達に向かって棍棒を振り回しています。
「うわぁっ。出てきた」さすがに私もテンションが上がります。
全然、恐がる年齢ではありませんから、思わず笑っちゃいました。

 

母の言う「おもしろい」とはこの瞬間かなと思い、母の方を見るとやっぱり、母も笑っています。
その後かみしも姿の人たちがたくさん出てこられて、鬼に向かって豆を投げつけました。
鬼たちはすごすごと退散したかと思うと、今度は私達に向かって豆を投げ始めました。

 

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その豆を取ろうとみんな必死なんです。
母はなんと風呂敷を広げて豆をキャッチしています。

 

「さすがっ。プロ。」と思いながら、実は私も自分のジャンバーを広げてキャッチしようとがんばっちゃいました。
他にもダンボールを上に高々と上げている人や、スーパーの袋を広げているおばさんなど、いろんなツールうを使って豆をキヤッチしていました。

 

「なんでこんなに盛り上げるんだろう。」と思いながらも、「一つでも多く取らなくちゃ」と私も我を忘れていましたね。
結果、私は3袋ゲット、母はさすが、10袋ゲットしていました。これも経験の賜物ですね。袋の中には豆がいっぱい入っていました。
「これを食べて今年1年健康に暮らせますように」とお願いし、母と帰宅しました。

 

母は「今年はたくさんもらえたわ」とホクホク顔です。

 

あんまり乗気ではなかった豆まきでしたが、行ってみるとその勢いに乗せられてしまった私でした。
「まっ、これも親孝行かな。」なんて私も満足です。

 

なんでも食わず嫌いでなくて自分で試してみたりすると意外な発見があるものですね。
「来年もやっぱり行こうかな。」なんて思ってしまうほど、楽しかったですよ。

 

日本の伝統行事は、やっぱり大切にしなくちゃと思っている自分に驚きでした。

 

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