保育園での豆まき

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保育園での豆まき

節分と言えば、鬼さんと豆まき。
一番真剣に節分の行事をやっていたのは、保育園の時かな。
思い出せば、保育園で赤鬼、青鬼のお面を作りましたねぇ。

 

太いクレヨンで真っ赤に塗った鬼さん。顔はなるべく恐い顔にしていたような。
小さい頃、鬼は絶対に悪ものだと思っていました。

 

桃太郎だって鬼退治に鬼が島へ行き、イヌ、サル、キジ達と鬼たちをやっつけたんですものね。
それが、正義であり、世の中はこうあるはずだと思っていました。

 

でも、なぜかその鬼の面を頭にかぶって豆まきをしていましたね。
笑いながらね。ただ、豆を投げるのが楽しかったんですよね。

 

保育園での豆まき

 





ホントあの頃は私も無邪気だったな。

保育園での豆まき

保育園には大好きな先生がいました。母くらいの年齢のとってもきれいな先生で、園児達をわが子のようにいとおしんでくれた先生です。
ピアノも上手で歌なんか歌手みたいにきれいな声で歌ってくれたのを、子供心にも覚えています。

 

クリスチャンだった先生はお昼のお弁当を忘れた子がいると自分が持ってきたパンを渡してあげていたそうです。(それは私が成人した後、聞いた話ですが)

 

先生がニコニコして私に話しかけてくれると、とっても嬉しかったな。
私は「ウチのママより絶対美人だ」と子ども心に確信しながら、先生を見ていました。

 

節分の日、私の顔を覗き込みながら手に豆をくれた先生の様子がおぼろげながら脳裏に浮かんできます。
実際、その場面をはっきりと覚えているわけではないのですが、思いだそうとするとその光景しか頭の中に浮かんでこないのです。

 

その幸せな思いでを作ってくれた先生は、最近目が見えにくくなってピアノもなかなか弾けなくなっているとの事。

 

「私も何か恩返しをしなくちゃ。なにがいいかな。目も足も悪くなっていらっしゃるから、危ない所へは行けないし。やっぱりコンサートかなあ。」なんて思いを巡らせていると、なぜかしら涙が目ににじんでくるのです。
まだ、亡くなっているわけじゃないのにね(笑)

 

節分の頃は、まだ大寒が続いている頃だから、とにかく窓を開けると寒かったのを覚えています。
寒い季節が春に変わる立春の一日前。

 

気持ちも切り換える時ですね。
私も今年の節分は気持ちを入れ替えるべく、豆まきをして、恵方巻きを食べ、心の中の鬼を優しい鬼にして鬼が島に帰してあげよう。
優しい鬼だっていますよね。

 

あっ、それと「先生はママより美人だし、えらいんだよ」と母に堂々と自慢していたけど、母は傷ついていたかな。
そうだったら、ごめんね、ママ。